【新唐人2012年7月14日付ニュース】香港メディアが最近、北京からの情報として江沢民の天敵と呼ばれる李瑞環氏が今年初め、胡錦涛主席との会合の際、天安門事件への再評価を提案したと報道。李氏は民心を獲得する良いチャンスであると助言したそうです。この情報は熱い議論を呼んでいます。
香港の雑誌“前哨”によると、元人民代表大会委員長・喬石氏と政治協商会議主席・李瑞環氏が最近、共産党第18回大会を前に、胡錦涛主席の人事配置に対する支持を示しました。
時事評論家 夏小強さん
「中共元老の元実力派人物の喬石と李瑞環は、いずれも江沢民の『天敵』でした」
李瑞環氏は江沢民と13年間闘いを続け、“江沢民の天敵”と呼ばれています。
報道によると、今年の正月期間中、胡錦涛主席は“先輩幹部を見舞う”機会を利用して、李瑞環氏に意見を求めたそうです。李氏は天安門事件の再評価は良いコマで、民心を獲得するチャンスであると助言。ただ、胡主席は再評価後の後遺症を恐れて、結局李氏の意見を取り入れなかったそうです。
時事評論家 夏小強さん
「香港メディアの報道からも、胡錦涛の青年団派が党内で優勢を占め、江沢民派勢力はもう衰えている事がわかります。ただし、香港メディアの報道は重点を天安門事件の処理に置いています。勿論これも真実の一部だと思いますが、この報道は意図的にもう一つの問題。中共政治の方向において、もっと重要な要素である法輪功問題を避けています」
江沢民や周永康は“血の債務派”と呼ばれていますが、その主な原因は法輪功迫害において作った借りが大きすぎるからです。最近、胡錦涛政権は各地の政法委員会の権力を取り上げました。これは胡錦涛政権が江沢民派の迫害政策をやめさせるためであり、“血の債務派”との関係を断ち切るためだといわれています。
時事評論家 夏小強さん
「喬石と李瑞環は法輪功問題において、江沢民とは全く違う態度を持っています。例を挙げると、江の法輪功迫開始後朱鎔基を含む常務委員全員が態度表明を強いられ、江沢民に従いましたが、李瑞環だけが例外でした。李瑞環は江沢民の法輪功迫害期間中、3回の政治協商報告の中で、一度も法輪功に触れませんでした」
李瑞環氏だけでなく、温家宝首相も政治改革などの問題において、政治局会議で周永康や薄熙来などの江沢民派と対立していたと伝わっています。
新唐人テレビがお伝えしました。
(翻訳/坂本 ナレーター/勅使河原 映像編集/工)